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会社名 | 株式会社イワセ |
|---|---|---|
| 設立 | 昭和27年3月 | |
| 事業内容 | ・各種チューブの製造 ・販売 ・電気絶縁保護用チューブ ・配管・輸送用チューブ ・環境対応型チューブ |
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| 導入商品 | ・組織診断 ・Team Align ・Team Trust ・Team Breeze ・理念浸透コンサルティング |
電化製品で欠かせない部品である絶縁チューブ。そのトップメーカーが株式会社イワセだ。自社で研究開発も行い、日本屈指の技術力を誇る。同社を率いる岩瀬社長は二代目。就任当初は二代目社長であるが故の悩みに苦しんだという。そして…。何とか課題を乗り越えた社長に一つのビジョンが生まれた。「現場の第一線が自分の頭で考えて推進力となる強い会社にしたい」。社長に答えを求める体質を変えたい。でも自分が動いてもダメ。そんなジレンマの中で、岩瀬社長はフェイス総研のコンサルティングサービスの導入を決断する。なぜ当社をパートナーに選んだのか、岩瀬社長にお話を伺った。
父である先代が倒れたのが2000年のことです。その頃私は現場でチューブを作っていました。1年の準備期間をおいて社長に就任。当時はITバブルが全盛の頃。他の会社と比べても業績は絶好調でした。しかし、就任直後の2000年の12月。ITバブルがはじけてしまって…。私が社長になった矢先で業績に苦しみ始めたので、さすがに自分のせいなのか、と思ってしまいましたね。
とにかく社員が言うことを聞いてくれない。表だって反発するというわけではないんですが、自分の言葉がしっかり受け止められずに、フワーっと空しく宙を舞っているような感じで…。「俺は何のためにここにいるんだろう。ただのお飾りじゃないか」。今振り返るとそんな甘えたことを思ってしまう時期がありました。
最初のうちは『お飾り』であることに、悶々と悩んでいたわけです。「言うことを聞いてくれない」「協力してくれない」と。
でも、頭の中のスイッチが『カシャ』と切り替わる瞬間がありました。今でも覚えていますが、車を運転している時のこと。極端な言い方ですが、「いち社員という立場で考えたら、会社のため、ましてや俺のために必死になる義理なんてないんだよな」とふと気づいたんですね。そう割り切ったら、「ちょっとでも、たとえ1ミリでも“会社のために”、“チームのために”行動してくれたら、こんなありがたいことはない」と思えるようになれた。
29歳で社長になった自分には、50歳、60歳の年長者の部下がたくさんいました。逆の立場で考えて、もし自分が何十年もずっと働いてきた社員だったら、ずっと年下で、経験もない人間がいきなり社長だと言われたらどう思うか。きっと「はいそうですか」とは言えない。言うことも聞く訳ない。それが普通だと思いました。
だから、そういう人たちに少しでも会社のために動いてもらえるようにすることが自分の仕事。社員が動かないのは、動かせられない自分が無能なんだとスッと腹に落ちたときにスイッチが切り替わりました。
言っても聞かないなら自然とそうしたくなるような環境を作ればいい。そう考えると、できることがたくさん見えてきて、一気に道が開けました。そうすると不思議なもので、少しずつ皆が私の言うことを聞いてくれるようになりました。
一番の理由は、私と社員が考える社長像のギャップが大きかったこと。これを何とかして埋めたいと思いました。社員が求めるのは、『答えを出してくれる』社長の姿。現場は私の答えを待っているわけです。だから「お前らで考えろ」と私が言うと、「結局社長は何もしてくれない」という見方になってしまう。しかし、私の考えは違いました。すべて社長の指示通りに従う、そんな会社が勝ち残れるわけがない。やはり現場のことは現場が一番よくわかっているものです。本当に強い会社を作るためには、現場の第一線が自分の頭で考えて、現場が会社の推進力になっていなければならないと思っていました。社長の役割について、お互いの認識が決定的に違っていました。
部署間の連携はまったくナシ。お互いに本音を言わなかったり、責任を押しつけ合ったりして、連携をとらなければならない時に連携がとれない。部署同士の問題でも、私に解決を求めてしまうところがありました。例えば、他部署について問題を感じても直接伝えず、代わりに私に相談がくる。「どうなってるんだ。何とかしろ」と私に言わせたいんでしょうね。それも、誰かに答えを求めてしまう社内の体質が原因でした。
ギャップを埋めるためにいろいろ試しました。現場に任せて考えさせたり、現場との間にマネージャーを置いたり…。形は違えども、根本の問題は同じ。この根本に手をつけない限り、問題はなくなりません。これは、結局直接自分だけがやってもダメだなと。社員が参加意識をもてるような取り組みがしたい。でも社長自らやってもうまくいかない。それには社外の人間、いわゆる『触媒』になってくれる存在が必要でした。
一言でいうと、フェイス総研が好きだったからです。(笑)当時いくつものセミナーに参加する中で、小倉さんの話に共感できた。キレイごとばかり言わず、地に足がついている感じがして好きになった。もし本当にこの考えでコンサルティングしているなら、ぜひ一緒にやりたいと思えました。ただ、セミナーでの話と実際の品質は別。言うことは立派でも、中身はお粗末だったという例はよくありますから。「本当に話通りの品質があるのか」。それが不安でした。
しかし、何度もフェイス総研さんに足を運んでもらって、『熱さ』を感じることができました。ウチのために一生懸命やってくれる、お互いに一緒に成長していける、そう思えたことが導入の決め手でした。
もう一つのポイントは、『イワセ』という会社ときちんと向き合ってくれること。コンサルティング会社を入れると、その会社の考えを押しつけられてしまうのが不安でした。イワセの価値観や事情を無視して、無理やりウチの会社に埋め込もうとされるのは嫌でした。未熟なところがあったとしても、ウチはウチなりに培ってきた社風や文化がある。そこに外から土足で踏み込まれて、好き勝手なことを言われたくないという思いがありました。その点、フェイス総研は、イワセという会社をしっかり見てくれていると思えたことが大きかったです。
正直に言うと、本当の意味で不安が払拭されたのはスタートしてからです。最初に実施した二泊三日のアライン研修で。この合宿をやるにあたって、社員から「何でこんなことをしないといけないのか?」「今でなくてもいいのでは?」という声が上がることは大いに予想できました。それでも絶対に必要なんだと自分は確信していたので実施したのですが…。それ以上に、嫌がる人を押し切ってまでやって、本当に求める品質がなかったとしたら…。二の矢はないですからね。研修が始まる時は、とにかく「頼むぞ」という気持ち。スタートしたら後は任せるしかありません。「頼むぞ!」ではないですね。「お願いします!」という感じです。会場の後ろで平然とした顔を装っていましたけど、本当はドキドキしていました。
以前だったら「これを言ってしまうとどうかな?」「理解してもらえないかもしれない…」と摩擦を避けて、オブラートに包んで物事を伝えるところがありました。研修後は、彼らだったら余計なことを考えなくてもストレートに伝えて大丈夫と思えるようになった。今までは変化球ばかり投げてましたから。そうではなく直球を相手にぶつけても受け止めてくれる。そう感じられるようになったことが大きかったですね。社員と本音をぶつけ合える「土台」ができたような気がしています。もしそれがなかったら、ガツンと言っても自分の想いが正しく伝わらないと思います。聞き流されたり、曲って捉えられたり…。そんな心配をすることなく、直球を投げられるようになった。これはかなり大きいですよ。
部署間の連携はまったくナシ。お互いに本音を言わなかったり、責任を押しつけ合ったりして、連携をとらなければならない時に連携がとれない。部署同士の問題でも、私に解決を求めてしまうところがありました。例えば、他部署について問題を感じても直接伝えず、代わりに私に相談がくる。「どうなってるんだ。何とかしろ」と私に言わせたいんでしょうね。それも、誰かに答えを求めてしまう社内の体質が原因でした。
例えば、これまでなら、A部署の人間がB部署のアルバイトの問題を指摘する時には全て私を介して伝えようとしていました。自分は直接言わない。勝手に壁を作る。でも今は自分から乗り込んでいく。そうした主体性が出てきました。管理職についても、3人のマネージャー同士で話すのをよく見るようになった。何か課題があれば、すぐにプチミーティングをよくやっているようです。回数もそうですが、議論やそこから出てくる結論の質も上がってきているように感じます。それはマネージャー間だけではなく、他の社員を見ていても実感できています。社員が「このままではいけない」と気づいたのだと思います。これまではただ見える世界が狭かっただけ。それを広げるには私の力では無理だったのです。外部の力が必要でした。
プロジェクトと実務、現場での仕事は別ものではありません。プロジェクトは、あくまでお客様に対してより良い仕事をするための取り組みの一つ。プロジェクトはプロジェクト、仕事は仕事と、切り離して考えてほしくない。プロジェクトのためのプロジェクトではないことを、しっかり認識してもらいたいと思います。
取材協力 株式会社イワセ